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モカジャバをジャバジャバ

世間の出来事のうちのごく一部について、周回遅れで書くブログです。基本的にはゲームのブログではあります。

記事カテゴリから、ゲームタイトル毎の投稿を絞り込む事ができます。
基本的にはネタバレを気にしていませんので、その辺りが気になる方の閲覧はお勧めいたしかねます。
また、記事内にいい加減なCSSを使用する場合がございますので、パソコン以外からの閲覧もあまり得策とは思えません。

最近読んだ本・漫画 感想

読書

仕事のストレスの反動か、気になっていた本に少しずつ着手しはじめました。
とはいえアンテナが大分低くなってしまっているためミーハーなラインナップではありますがまあ楽しけりゃ良いんです。

こういう、最近読んだ本の羅列みたいな記事は、いかにもはてなブログらしい記事だなあと思うのは私だけでしょうか。はてなブログといえば読書の記録か、IT業界の話、という偏見があります。

know 野崎まど

もう話題になってからどれだけ経過したものか、というレベルの作品で今更感が非常に強いのですが、ようやく読みました。[映]アムリタ~野崎まど劇場の鬼才、野崎まどの出世作。
野崎まど」 の 「出世作」 との評判に恥じぬ、実に素晴らしい一冊でした。
サイバーパンクとして優れており、かつエンターテイメントとしてとても楽しく、更に青年×女子中学生という実に絶妙なラインをいい具合に突いて来る、どこから食べても三度以上美味しい作品です。

そして、青年×幼女ではなく青年×女子中学生とした辺りがちょっと巧み過ぎてその素晴らしさは筆舌尽くしがたく、萌え。ロリコンという言葉における恋愛対象の年齢が日増しに引き下げられ続けている昨今、女子中学生のもつ儚さとインモラル感を作中だけでなく表紙にまでいい具合に炸裂させた本書は、制服姿の女子中学生というものの魅力を改めて我々に教えてくれました。
野崎まどの十八番である 「男×天才女性」 という形式に則った作品ですが、天才女性を敢えて天才女子中学生とした事により、 「超天才の女性が男の理解・想像・常識を技術的また概念的にガンガン超越していく」 という構造の持つ一種の倒錯感をよりいっそう高める事となっており、その強すぎる倒錯感と相手が女子中学生であるが故の背徳感がいい塩梅で混ざり合って絶妙な味わいを醸し出しています。

情報化社会の先を描いた作品だとか、この作品のあり方はポスト伊藤計劃という言葉の実情を浮き彫りにするのではないかとか、なんかまあ色んな話ができる本なのですがとにかくそんな事は良いから女子中学生って素晴らしい、そう私は声を大にして言いたい。*1

know (ハヤカワ文庫JA)

know (ハヤカワ文庫JA)

余談ですが、SF者といえばまあ様々な専門分野に分かれるものですが、その中でもサイバーパンク科に属する人たちは、いわゆるライトな作品に対して抵抗が薄い、というかサイバーパンク系の作品自体が良い意味でライトな物が多いイメージがあります。
冒頭に書いた 「はてなブログといえば」 と同程度の、大した論拠もない偏見です。

ダンジョン飯 九井諒子

その存在を知ってから入手まで、1ヶ月近くかかりました。
もうこの表紙だけで完全にやられてしまったんです。

既に本書についてはあちこちで語られ尽くしていますが、ウィザードリィメガテンと3DダンジョンRPGに潜る子供時代を過ごした私にとってはこの閉塞感溢れる壁と天井、通路のど真ん中でおっぴろげた焚き火、光の届かぬ道の先から顔を出すドラゴン、これだけで五感の全てが鷲掴みです。 「面白く無くても良いからこの漫画が欲しい!」 と力説した時の家人の呆れ顔を、私は暫く忘れません。
某MMOでダンジョンに食材をしこたま持ち込み、1フロアごとに焚き火を炊いて料理を作っていた私としては、この生活感溢れる装備品も、それだけでもうたまらんのです。だって私も左手に鍋、右手におたま装備してましたもん。
本当にこの表紙だけで、辛抱たまらん感じなんです。

ちなみに内容も期待を裏切らない出来栄えで、素晴らしかった。
特に第五話、かき揚げの回でチルチャックが装備を外す→ライオスが代わりに持つ→一仕事終わったチルチャックが装備し直す、という動作が密かに描ききられていることに気付いたあたりで、思わず唸りました。凄い。凄く良い。
ギャグパートとして爆笑してしまったのは 「こういうの処刑場で見たことある」 と 「めっちゃいい匂いする……に 肉汁が……良く出ておいしいです」 あたりでした。
本書については個人的に色々あって、ダンジョンにあまり興味のない友人にも読んでもらう事になったのですが、 「アイツ 魔物の話になると早口になるの気持ち悪いよな……」 が好評だったようで。

たとえば 「よーしこれからダンジョン潜りまーす、はい4人PT作ってー」 と言った時に、 「じゃあ戦士・魔法使い・盗賊と回復役かな」 と答える方には是非とも読んで頂きたい一作です。 (4人PTを作る時に「勇者」か「白魔法使い」がいる、「盗賊」またはそれに類するトラップ解除係がいない、なんとか術師とか忍者とかいれちゃう、という方にはあまり面白くない漫画かも知れません)

魔法使いの嫁 ヤマザキコレ

いつの間に3巻まで出てたんだ……。
という事で慌てて1巻から全部買って来ました。

1巻は顔見せ、2巻はちょっとわちゃわちゃしてしまう感じがありましたが、3巻からが最高です。
いや、1~2巻にも人外×少女とか、オカルト/伝承盛々な感じとか、絵の綺麗さとか、良いところは沢山あるのですが、3巻から大分ぐっときます。ルツと銀の君がとてつもなく可愛い。

メガテン好きからすると、シルキーと言われれば金子一馬のアレという刷り込みが大変強いため、正直1巻時点では銀の君に対して 「ちょっと微妙……」 とか思ってました。髪の毛さらさらのおねえさんじゃないし。ところがどっこい。3巻まで行くともう、彼女が出て来るだけで小躍りですよ。シルキーとはいえ、金子シルキーではなく、銀の君は銀の君です。めっちゃ可愛い。
あと、ルツの可愛さ。これはもう、ヤバい。犬か!いや犬なんですが。犬可愛い。もうナチュラルに常時チセにくっつきすぎである。犬だからしょうがない。過保護か。犬だし仕方無い。可愛い。
ちょっとぬくい空気のように、いつでも自然にチセのすぐ傍に居て押し付けがましくなく、それでいて全身全霊の愛情を惜しみなく放出し続ける隣人たちが可愛すぎます。

物語的に先が気になる部分も多いのですが、ストーリーがどうなるか気になる、というよりかは彼らがちゃんと幸せに過ごせるのかどうかが気になる、という気持ちにさせる作品で、なんかもうズルいなあという言葉が思わず口から出てしまいます。
時の流れが遅くなったような、穏やかな閉塞感が堪りません。

もうなんでも良い、とにかく幸せになれ。そしてその様子を定期的に届けてくれ。

魔法使いの嫁 1 (BLADE COMICS)

魔法使いの嫁 1 (BLADE COMICS)

魔法使いの嫁 2 (BLADE COMICS)

魔法使いの嫁 2 (BLADE COMICS)

2巻~3巻で登場するルツですが、その名前はヘブライ語である事が作中で明示されています。
とはいえ、ヘブライ語のルツ、といえば旧約聖書のルツ記・落穂拾いで有名なルツさん・ルツさんと言えば寡婦→玉の輿の一発逆転を果たしたうえにダビデ王の曾祖母になったという世界屈指のハイパーシンデレラガール。
ということで女性の名前というイメージがあったのですが、まほよめに於けるルツはオス。
これは、あの家にエリアス以外の男性は要らない、というチセの深層心理のあらわれなのか、はたまたルツという名前が女性用という訳でもなかったりするのか、些か妄想の余地がある部分ですね。ヘブライ語の女性名/男性名の規則とか、そういえば知りませんねえ……そもそもあるのか?命名規則。そこいら辺について良い資料をご存知の方が居れば教えて頂きたいです

魔法使いの嫁 通常版 3 (BLADE COMICS)

魔法使いの嫁 通常版 3 (BLADE COMICS)


余談ですが、私の知るメガテン好きの間ではシルキー派、リャナンシー派、モーショボー派、ユキジョロウ派、ヴィーヴル派などの派閥があるようです。ちなみに私はツィツィミトルを推します。ただしソウルハッカーズ版のキャハハ系に限る。

*1:女子中学生は、性の黄昏と呼ぶべき年代 というフレーズが浮かんだのですが本文中で使い処が無かったため脚注に記しておきます。