モカジャバをジャバジャバ

世間の出来事のうちのごく一部について、周回遅れで書くブログです。基本的にはゲームのブログではあります。

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2016年 カクヨムの面白かった作品たち-感想その2 (郵便配達・どの話から読んでも・宿屋の主人・365日)

お節惣菜を買い込むついでに、カクヨム系物理書籍も買い込んで来ました。
ついでにその手の小説系の棚を眺めてきました。なんかこう、いつも各サイトでよく見かけるタイトルが書店に並んでるのを見るとそれだけで何やら面白いですね。同行者 (”なろう”読み) とちょっとはしゃぎました。
とにかく、今、私が確かに言える事は 「bob先生の描くアメリアさん超かわいい」 という事です。 (『誰にでもできる影から助ける魔王討伐』の話です)
もう本当可愛い。
もっと描いて頂きたい。続刊もアメリアさんのために買います。

それはさておき、カクヨムで今年読んだ作品の中で面白かったアレコレの感想を放出していく記事、第二弾です。
今回も、すべての内容はあくまで私の個人的な趣味嗜好に基づくなんとかかんとかである事をご了承下さい。
また基本的には一定水準以上 (具体的には「ウォオー面白えー!けど語る相手がいねー友達いねーわけじゃねーけど!」という気持ちになるくらいに) 面白かった作品についての感想だけを書いていくので、たとえ不満気な感想であったとしてもまず大前提として楽しんでいたのである、という事を先に明記しておきます。
ではさっそく。

郵便配達アーリィ&アープ  作者:卯月

異世界ファンタジージャンルですが、スキルとか転生なんかとは無縁です。
イケメンドラゴンと天然系ヒロインが空を駆ける、郵便配達ハートフルファンタジーのお話。

内容がやや乙女チックだったり、子供向けっぽい雰囲気があるため、このジャンルのメインストリームからは外れているのですが、全然そんなの気にならないタイプの方にはサクッと読んでほっこりして欲しい作品。
主人公は手紙にまつわる様々な事件に巻き込まれて、世界には辛いことや悲しい事があるけど、嬉しかったりキレイだったり暖かかったりする事もいっぱいあるんだ、っていう感じです。
子供の頃、図書館にあるファンタジー児童文学を読みあさった経験がある人は、この作品を読むと割とノスタルジックな気持ちになるかと思います。
そういう味があって、良い。


つまり、どの話から読んでも大丈夫なストーリー  作者:毛賀不可思議

異世界ファンタジージャンルですが、なんか何だ?現代SF (すこしふしぎ) 短編集。

洒落が効いていて、ちょっと気取っているけど作者のドヤ顔が透けてくる程でもなく、なんか懐かしいショートショートの風情がありながらも現代風の言い回しがハマッてて、笑いつつオチも良い感じに脱力できる。
そんな感じの……何だ?なんか、何だ?とにかくイカしたSF (すこしふしぎ) なショートショートです。
とにかく上手い。
短い中で完璧にまとまっているので、ショートショートが読みたい方には強くオススメしたいです。作者さんにはもっと続けて欲しい。


宿屋の主人だが最近の勇者はマナーが悪い  作者:麓清

異世界ファンタジージャンルですが、転生とかはありません。冒険者ギルドはある。
ダンジョン最寄りの宿屋のおやじが主人公の、ファンタジー接客業物語

日々訪れる変わった客や困った客にどうにかこうにか対処していきます。
いわゆる、お約束的なファンタジー世界の裏方を描く系。
読み終わった直後にめちゃくちゃ面白い!と、思った訳ではなかったのですが、後から 「あれ面白かったな……」 と、効いてきた感じ。

オチの爽やかさが非常に良いんです。
なんだろうな……なんかこう、延々と続けられるタイプのファンタジー日常物で、なおかつ主人公がおやじで、どうオチをつけるかと思ったら……こうかぁ……そうかぁ、そう来るかぁ……っていう感じで凄く良いんですよ。
全体的には誰でも楽しめる内容かと思うのですが、オチは大人向けです。おやじなのに、キラキラしてやがる。
詳細は伏す。


365日の冒険者日記  作者:荒木シオン

異世界ファンタジージャンルですが、転生とかはありません。
……っていう文言を最早コピペしているのですが。まあいいや。
冒険者ギルドはある。

駆け出し冒険者の女の子が、毎日日記 (おこづかい帳) をつけていく話です。
あのですね、日記の最後にですね、毎回その日の収支が書いてあるんですよ。
所持金にギルドからの依頼の報酬と、獲得した素材の売値を足して、宿代・たまに装備代を引く。宿は良い感じだったとか、ご飯が美味しかったとか、ベッドが固かったとか。そういう感じで
これが実に良いんです……。

ゆるーく、ゆるーく冒険していって、たまに仲間が増えたり、時々別れたり、うまくいったりいかなかったり、良い宿に泊まって美味しいご飯を食べる事にただ幸福を見出したり、そういうおだやかな起伏を繰り返していく短篇集です。
たまに登場人物が増えたりするので、そういうところだけは続けて読みたいかも知れませんが、それ以外は割とどこから読んでも大丈夫な感じです。ただ、最初だけは1話から順番に読むと、より雰囲気にひたれる気がします。


さらにつづく

疲れて来たので中断します。
あと、横浜駅SF物理板読みます。

続きは日付変更後か来年にでも。