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モカジャバをジャバジャバ

世間の出来事のうちのごく一部について、周回遅れで書くブログです。基本的にはゲームのブログではあります。

記事カテゴリから、ゲームタイトル毎の投稿を絞り込む事ができます。
基本的にはネタバレを気にしていませんので、その辺りが気になる方の閲覧はお勧めいたしかねます。
また、記事内にいい加減なCSSを使用する場合がございますので、パソコン以外からの閲覧もあまり得策とは思えません。

一週間ファフナー

アニメ

蒼穹のファフナー 第一シリーズの放映が10年前、私がファフナーという作品を知ったのが恐らく9年前、偶然にRIGHT OF LEFTを観たのが大体3年前。
1週間前、蒼穹のファフナー EXODUSの1話を観ました。

一念発起して、シリーズ全話観ました。

感想としては、面白かった。
凄く面白かったです。

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EXODUS~第一シリーズ前半

EXODUSを観た段階では、ファフナーに関する予備知識はほぼゼロでした。
RIGHT OF LEFTで得た知識といえば
 ・脚本:冲方丁
 ・乗ると死ぬ
 ・結晶化とかする
 ・なんか島だ
 ・敵が未知の地球外生命体で強い
といった程度。そんなん、公式サイトでも見ておけば分かる。

それでも、EXODUSが何か面白かったんです。
いや、面白くは無かったかも知れません。
ただ、ファフナーという作品に物凄い魅力を感じました。第一シリーズを観たい、ここまでの作品を観たうえでEXODUSの続きが観たい。そんな思いにさせる、謎の力がEXODUSにはありました。

で、第一シリーズを観始めたは良いのですが、タルい。
キャラの名前と顔が覚えられない。
総司、一騎のこと好きすぎだろ。
ヒロインの子が棒読み……なのか?これは、何なんだ……。
島の大人がヌルい。平和主義を通り越してトロい。戦う気あんのか、いや無いのは分かってるんだけどもうちょっとやりようがあるんじゃないのか。

個人的に青春モノが好きではない、というのも相まって、なんかもうグダグダでした。主に私が。


ここいら辺で一度、EXODUSを観直しています。
「お、この保険医がアイツか」「じゃあこの先生はあの子か?」「一騎、カレー作ってるwww」「ところで一騎がカレー作ってるこの喫茶店は、春日井さん家じゃなかったか……?」

そんな具合でテンションを持ち直しました。
ここでEXODUSを観なかったら危なかったかも知れない。

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第一シリーズ後半

甲洋の覚醒前後あたりからテンションが上がりはじめ、そのまま最後まで走りぬいてしまいました。
観ながら、ほとんど 「甲洋お前!!!」 とか 「剣司泣いてんじゃねえよwww」 とかしか言っていなかった気がしますが。あと、終盤は 「剣司のくせに!!!」 って五回くらい言いましたね。そのあと劇場版でまた五回くらい言った。剣司、格好良くなりやがって……ヘタレ筆頭のくせに……。


後半は冲方色がどんどん濃くなっていくのが楽しかったですね。
その中でも特に、20話は最高潮でした。

同化現象が進みまくった甲洋が、ついに 「あなたはそこにいますか」 を口にしてしまう
そこで、翔子の服を着たカノンが 「前はいたが今はもういない」 と答える。
この言葉遊びのようなやり取りと、ここで数々のフラグが一気に収束する快感。冲方節全開です。


カノンがかつてまだ人類軍に所属していた時、家族と生きる目的を失ったことをさして言った 「前はいたが今はもういない」 という言葉が、今、翔子の服を着て甲洋に向かって言う事で 「翔子は死んで今はもういない」 という意味に転じる。
甲洋は翔子の死を受け入れる事で、翔子の死以後の時間、今の時間を生きる存在に、そしてこれからの未来を生きる存在になる事がようやく可能になる。フェストゥムに同化されて一度は死んだ=時間の止まった存在だった甲洋の時間が再び動きだし、新たにスレイブ型のフェストゥムとしての甲洋が始まる。

そのためにカノンは羽佐間家に引き取られる必要があったし、翔子の服を着て、翔子の人となりを知って、島で得た新たな仲間たちと翔子がどんな風に過ごしていたのかを知っている必要があった。

しかし、元々カノンが羽佐間家に引き取られる事になったのは、容子を悲しみから立ち直らせるためと容子の母親としての素質のために過ぎなかったし、カノンが翔子の服を着る事になったのは、恐らく背丈が丁度良かったとかそういう理由にすぎない (あるいは容子が悲しみを断ち切るため) はず。
カノンが翔子について知るのは、羽佐間家に引き取られた以上はいずれ起こるイベントにすぎない。
そもそもカノンが 「今はもういない」 という話については、一騎との対話でもう話はついているし、フェストゥムが 「あなたはそこにいますか」 と訊いて来るのはただ人類側が答えてしまいやすい質問だからだろう。フェストゥムの問いかけに意味はなく、同化のための手順にすぎない。
そういった色んな物が一気に収束して、一本の伏線として繋がり、ただ一瞬、ただ甲洋の再生ためだけの新たな意味を持つ。

これだけの情報量が 「あなたはそこにいますか」 「前はいたが今はもういない」 というたった一往復のやり取りに圧縮されているという感動。
もう最高だ。脳汁出ました。


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冲方丁の大袈裟な台詞まわしには賛否あるかと思いますが、私は鬱陶しく思いつつも結構好きですね。

個人的な好みの話ですが、必然性の高い話が好きです。
たとえご都合主義でも、多少リアリティに問題があっても、作中の話の流れとしての必然性が高い話が好きです。この状況ならそうすべき、そうしなくてはならない、そういうシチュエーションまで動機と可能性を削りこんで、追い込むような話はもっと好きです。


で、第一シリーズが観終わったところで再度EXODUSを観て、劇場版を観終わった後にもう一回EXODUS観ました。観過ぎだ。
そうして観るとEXODUSの一話、割と物凄い情報量です。第一シリーズからのファンはさぞ感動したでしょう……。