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モカジャバをジャバジャバ

世間の出来事のうちのごく一部について、周回遅れで書くブログです。基本的にはゲームのブログではあります。

記事カテゴリから、ゲームタイトル毎の投稿を絞り込む事ができます。
基本的にはネタバレを気にしていませんので、その辺りが気になる方の閲覧はお勧めいたしかねます。
また、記事内にいい加減なCSSを使用する場合がございますので、パソコン以外からの閲覧もあまり得策とは思えません。

カクヨムで読んだら面白かった(26+1)作品 - 2016年のまとめ

去年カクヨムで読んだweb小説の感想をようやくひと通り書き終わりましたのでまとめます。わーい。
ここに列記させて頂いたタイトルは、まず全部がおすすめ作品……と言い切れるかどうかは疑問です。というのも、面白かったのは事実なのですがあくまで私の好みの話なので。自分が読んで面白かった作品と、人に勧める作品は別ですよね。
ともあれ、去年はじめてweb小説投稿サイトに足を踏み入れ、幾つかの作品を読んでみたら面白くて 「マジかーこんなんあるのかー異世界転生俺TUEEだけじゃないじゃーん面白いじゃーん」 と思ったものの語る相手がいないので、面白かった思いの丈をブログに投げました。つまらなかった作品の話はしていません。

リンク先は各作品ページではなく、このブログ内の感想記事ですのでご注意下さい。

SF

にごろあまた  作者:二五六九
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2017/01/01/234717
にごろあまたちゃん可愛い。
何だかんだ言いましたけど、可愛いAIとか可愛いロボットっていうのは正義だと思うんですよ!可愛さはアーキテクチャに宿る。

ユニバース  作者:黒楠孝
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2017/01/01/234717
2016年度、読めて良かった大賞 (私設web小説賞) 受賞作。
まるで、都心の公園のベンチで一服してたら野良うさぎと遭遇したかのような嬉しさと 「え?お前こんなところに居て大丈夫?」 感。

あなたは月面に倒れている  作者: 倉田タカシ
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/06/06/225923
元々倉田タカシ先生に興味津々なので、こんな所で短編が読めてしまって大歓喜
あ゛ーーーってなります。あ゛ーーーって。

蒼穹のアルトシエル  作者: 犬魔人
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/06/06/225923
2016年度、カクヨムSFジャンルエンターテイメント部門 (私設web小説賞) 第一位。
とにかく真っ当に出来が良い。映像が頭に浮かぶしその画がもうめっちゃかっこいい。

おとなも楽しめるトランスヒューマンガンマ線バースト童話集  作者: sanpow
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/06/04/234654
誰も追い付けない領域で新しい天丼ギャグを完成させ、そしてひとり外宇宙の彼方に去っていった天才……みたいな味わい。
チャールズ・ストロスの「アッチェレランド」が好きなんですが、同じようなアレを感じます。

横浜駅SF   作者: イスカリオテ湯葉
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/06/04/234654
第1回カクヨムWeb小説コンテストの花形。ヤバァァァァァいッ説明不要!!
書籍化されたのが意外っちゃ意外なんですが嬉しくもある。酉島伝法大好きとして全身全霊で嬉しい。

マルゴ・トアフの銀の鳥  作者:朝陽遥
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/05/29/231736
2016年度、ハートウォーミング異種族交流SFもふもふ部門 (私設web小説賞) 第一位。
心温まるお話なのに、どこかそっけなく冷たい感じが如何にもSFで、時々読み返したくなる空気感。

ひとりぼっちのソユーズ Fly Me to the Moon  作者:七瀬夏扉@ななせなつひ
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/05/29/231736
テンプレ的ボーイ・ミーツ・ガールの皮を被った本格派宇宙開拓史。もしも救いがなくても、きっと希望はある。
1章を読んだ時はまさかあんな話になるなんて思いもしなかった。

死者、インゴルヌカにて  作者:富士普楽
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/05/10/210635
2016年度、こいつはめっちゃたまらんでSF小説部門 (私設web小説賞) 第一位。
世界観が良い、文体が良い、キャラが良い、話も良い、とストライクゾーンの真ん中を颯爽と駆け抜けて行ってくれた作品。

The video game with no name  作者:赤野工作
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/05/08/012740
完全なる紹介文詐欺。発想が一人勝ち、と言いたいところですがただの一発ネタに留まらない。常に続きが楽しみ。
作者の知識量とかが作品として昇華されちゃったタイプの素晴らしい作品。

黄昏のブッシャリオン  作者:碌星らせん
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/05/07/171240
2016年度、誰に勧めても恥ずかしくない頭おかしい(褒めてる)小説部門 (私設web小説賞) 第一位。
全編通して息つく間もないパワーワードの嵐。パワーワードという言葉ですら評しきれない、圧倒的な世界観。

ネッ禁法時代:東京試炸例(トーキョー・バースト・プロトタイプ)  作者:吾奏伸(あそうしん)
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/05/05/200600
ハードなサスペンス、なのにエンタメ。こういうのが読みたかった。
web小説をナメてました。この作品を読むまでは。

妹、分裂する 作者:すぺあ
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/05/05/200600
いつの間にかしれっと書籍化されていた怪作。 (書籍版の表紙は、良くないと思う)
この作品に 「Excellent!」 したいがためにカクヨムのアカウントを取得しました。

異世界ファンタジー

砂漠の星 郵便飛行機乗り  作者:降瀬さとる
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2017/01/01/234717

死者の手  作者:直さらだ
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2017/01/01/234717

郵便配達アーリィ&アープ  作者:卯月
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/12/30/211811

宿屋の主人だが最近の勇者はマナーが悪い  作者:麓清
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/12/30/211811

365日の冒険者日記  作者:荒木シオン
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/12/30/211811

王子様は一級死亡フラグ建築士 ~城からパクってきた銀のスプーンが黒く変色した件~  作者:藤原ゴンザレス
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/12/30/151739

鋼鉄のロジスティクス  作者:三島千廣
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/12/30/151739

こちら魔物の国、中央銀行総裁室でございます。  作者:既読
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/08/21/182512

穏やかな終末に、一杯の葡萄酒を。  作者:北村砲塔
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/05/10/210635
作者の退会によって作品が消失しています。
こういうテイストは貴重だし、個人的には無茶苦茶好きだったため至極残念です。
遠からずまたどこかで復活して下さる事を願ってやみません。

何回ガチャを引いてもレアが出ないから腹いせに書いたファンタジー  作者:槻影
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/05/07/171240


現代ファンタジー

つまり、どの話から読んでも大丈夫なストーリー  作者:毛賀不可思議
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/12/30/211811

コンビニで夜勤バイトを始めまして。  作者:天野 アタル
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/12/30/151739


ミステリー

偏執狂の猿にタイプライターを無限に打鍵させたとき、猿のテキストが偶発的にレイ・ブラッドベリを凌駕する確率に関する実験報告  作者:D坂ノボル
 http://alfort.hatenablog.com/entry/2016/05/08/012740

枠外

異界にはためく山賊旗  作者:湘南のぬこ
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880922142 カクヨム (削除済み)
凄い面白かったのですが、作者の退会により作品が消失したようです。
感想を書く前に作品の消失を確認したため、枠外です。
もったいない……。
領地略取の顛末と、その後のねずみの傭兵団の行末を読みたかった。
どこかで復活してくれる事を密かに期待しております。

2016年 カクヨムの面白かった作品たち-感想その3 (にごろ・砂漠の星・ユニバース・死者の手)

あけましておめでとうございます。

全国の小梅Pの皆様におかれましては、昨年下半期よりデレステでフェス限幸子登場、間髪入れずに次の月末で限定輝子と来て、完全に限定小梅ちゃんの流れの中、いつ来るかいつ来るかと予断を許さぬ年明けを迎えられた方も多いかと思われますが、いよいよフェスでも来ませんでしたね!キャラ的に年始には絡まないと思ってはいましたが、ここまで来ないとどうしましょうか!どうなりますでしょうか!

白坂小梅ちゃんの、キャラ的な話をしますと四季のいつでも登場できるキャラではなくて

 怪談・肝試し・浴衣 ([納涼浴衣娘]の実績あり)
 ハロウィン ([ハロウィンナイトメア]は言わずもがな)
 雪の妖精・雪山殺人事件 ([ホワイトナイトメア]の実績あり。[オルゴールの小箱]も冬系統)
 → ???

という感じで 「春」 という季節とは縁の薄い子だと思っておりますしこれはプロデューサー諸氏におかれましてもほぼ共通のイメージとして定着しているかと思われます。昨年のモバにおける [ステップバイステップ] で見せてくれた、これまでのインドア低体力系のイメージを逆手に取った、屋外での体操着姿のような新境地という発想もアリなので予想外の姿というのも大変素敵かとは思いますが、やはり春に小梅ちゃんの限定がぶち込まれるイメージは薄い。むしろもっと春にふさわしい子がいっぱい居るのでそちらを出して頂きたい。

となると、勝負はこの冬。
3月を春とするか冬とするかは難しいところですが、12月~2月の3ヶ月を冬として扱うものとして今月末か来月末に限定小梅ちゃんが来るというのはほぼ既定路線と思って間違いないんじゃないでしょうか、どうでしょうか。
ここまで限定SSRの機運が高まりつつもまだ来ないっていうのはモバの [ツナガルウワサ] とのインターバルを取ってるんでしょうか。私はTBS参戦しませんでしたが、モバの小梅Pの皆様本当にお疲れ様でした。[ツナガルウワサ]はなんかもう最高過ぎる。本当。一種のマイルストーン
そもそももう既定路線とかなんとか言ってますが、2周目恒常という可能性もあるのでそこいらへんどうなんでしょうか?!
できれば3月のフェスで来てくれると副業の賞与状況や入手難度を鑑みて一番ありがたいんですけど、難しいでしょうか?!Paのフェス限は海外ロケで統一されているようですが、Coは路線が定まってないのでちょっと分かんないんですけどできれば月末限定は勘弁願いたいです!!!

あと、そろそろ 「Lunatic Show」 のイベント化も来ると思うんですが、デレステのイベントは金かからないのでガシャと被ったり続いたりしても大丈夫です。モバなら死ぬ。


平素、ブログでデレステの話をしない癖に、なんか急にすみません。


それでは、去年に続き 「カクヨムで読んでみたらすげえ面白かった」 の感想にはいります。
こうして感想が年をまたぐことは当初から予見されておりましたので、記事のタイトルは「今年読んだ~」ではなく「2016年~」とさせて頂いておりました。予想通りだ。良くも悪くも。


にごろあまた  作者:二五六九

割となんでもありのSF短編集と見せかけた、SF中編です。
超巨大データベースにごろあまたが提供する、未来の断片映像がなんやかんやで一つに繋がって現在に至る話。

ネタバレなしで感想を書くのが難しかったので、話の大体の重要ポイントにざっくりと触れていきますが、「未来と見せかけて過去でした」「データをいっぱい集めたら何か凄い事ができるようになりました」「実は色々繋がってました」という、それぞれの要素は目新しいものではありません。しかし、どれもきちんと書かれている。
そして、読みやすい。
作中で起こっている出来事は全て特異で、現代の技術では難しくて、色々な理論や技術史に乗っかってできているのですが、話としてはあくまで平易な言葉、平易な体験として語られているのでお話としてとても読みやすい。
そして、それらが全てがうまい具合に繋がっていく様とエンディングは見事です。
とても楽しい。

あと全体的に、人間ラブ、人生ラブな感じが貫かれているのがまた良いです。癒される。こういうSFがあっても良い。
個人的には 「故人、GO」 が特に好きです。
露骨にポケモンGOで、なおかつちょっと新海誠っぽい感じがとても上手いので、もうドッカンドッカンですよ。なんていうか、分かっていても強制的に涙腺に来る感じがずるい。強い。


砂漠の星 郵便飛行機乗り  作者:降瀬さとる

現代ファンタジージャンルですが、どっちかというと転生とかしてこない感じの異世界ファンタジー、または冒険モノ。
空軍を退き、郵便物の空輸を生業とするようになった主人公が、或る日珍しく自分宛の郵便物を受け取ったところから陰謀や歴史の渦に巻き込まれていく話。

なんといいますか、とにかく素晴らしい。
体裁的にはツンデレとか鈍感とかハーレムとか異世界転生とかいうフォーマットが出来上がる以前のライトノベル、といった感じ。こういうファンタジーがあってくれても良い。主流になる必要はないけど末永く生き残って欲しい。

私は基本的に、80~100話を超える・または100話に届きそうなペースの長編web小説を読まないのですが (戦記モノを除く) 、これは例外です。だって面白いし飽きないんですよ。様々な謎が少しずつ明らかになっていって、新しい仲間が増え、敵も増え、メンバーが入れ替わり、また新しい課題が発生しつつも、常に最初の目的に向かって前進し続けるストーリーはまさに王道。
そこにロマンと良いキャラと、良い感じの世界設定が盛ってあればこれはもう、一気に読むしかないでしょう。

ファンタジーと見せかけて、SF要素が絡んでくるのも好きです。
終盤ちょっとダレてくる感じもあるのですが、それを補って余りある、全体の圧倒的なパワーでひたすら読ませてくれます。超楽しい。


ユニバース  作者:黒楠孝

SFジャンルにおける、社会派の尖兵。
なんというかすみません、どういう話かがまだうまく書けません。

個人的に今、書籍化して欲しい作品No.1です。
これは文庫とかで持ち歩いて、昼休みや通勤時間にじっくり読みたい。三回くらい。あと休日に読むものではない。

この作品は何というか、今までお前どこに隠れてたの?え?なんでこんなトコに居るの?こんな所で遭遇するとは思ってもみなかったんだけど、大丈夫?みたいな作品です。ゴリゴリの社会派SFです。
伊藤計劃とか、初期の円城塔が好きな人にはとりあえず読んで頂きたい。
ただ、伊藤計劃ほどエンタメ成分はないのでそこのところはご注意頂きたい。最低でも初期の円城塔作品を1~2冊は読みきれるだけの忍耐力が必要です。

とりあえず大森氏の書評をつけて*1SF者の眼前に展開してやればじわじわと評価を獲得し、いつの間にかしれっと黒楠孝の名前がSF棚に並ぶようになると思うんですがどうでしょうか。とりあえず、とりあえず出版しませんか角川さん。



死者の手  作者:直さらだ

異世界ファンタジージャンルですが例によって転生とかは関係ありません。
人が死なない世界で、死んでしまう主人公が、人を殺す権能とかを巡って戦い続ける話。

ちょっぴりスチームパンク風味で、時々学園モノで、基本的には特殊部隊。そんな感じの塩梅です。
あと、各話タイトルがガンダムX方式。
タイトルを見ると非常に軽そうな雰囲気があるのですが、実際は軽くスチームパンク&軽くディストピア風の世界観や割としっかりした文体、スリリングな展開の連続のために陰鬱かつ、シリアスな内容で悲壮感も漂っています。個人的には各話タイトルで存しているんじゃないかと思いすらしますが、もしかするとこのほうがとっつきやすいのかも知れません。
人類が原因不明の不死性を獲得している中で、 (最初は) 主人公だけコンティニュー不能なのでそれだけで否が応でも緊張感出ますよね。周りは皆 「やっべー怪我しちゃったよーとりあえず死んどくか。死んで復活すれば元通りだし」 っていう考えな中ですから。うまい。
世界観がしっかりしていて、話も緩急ありつつ基本的にはシリアスに進み、良い味出してるキャラがちゃんと活躍して、全体的にうまい。

こういう流れで他の作品の名前を出すべきではないのかも知れませんが、カクヨムで言うと 「蒼穹のアルトシエル」 とかお好きな方は、この作品も楽しめる気がします。



おわり

2016年末からちんたらと投下してきた、カクヨムで読んでみたら面白かった作品たちの感想ですが、ここらで一区切りとさせて頂きます。
閲覧履歴とフォローを見る限り、これでほぼ全部吐き出しきったと思うのですが、まだ何かあったような、なかったような……。また思い出したらしれっと感想を書くかと思います。順序などはどうでも良い。

そんな訳で2017年も白坂小梅を宜しくお願い致します。
スカウトチケットで誰をお迎えするか迷っているプロデューサーがこのブログに辿り着く可能性は限りなくゼロに近いと思いますが、もしそんな方が居られたら小梅ちゃんのお迎えをご一考下さい。

*1:「とりあえず『大森望絶賛』と書いておけば一部のSF者に対する希求力があがる」みたいな話をどこかで見かけた気がするんですがどこだったか

2016年 カクヨムの面白かった作品たち-感想その2 (郵便配達・どの話から読んでも・宿屋の主人・365日)

お節惣菜を買い込むついでに、カクヨム系物理書籍も買い込んで来ました。
ついでにその手の小説系の棚を眺めてきました。なんかこう、いつも各サイトでよく見かけるタイトルが書店に並んでるのを見るとそれだけで何やら面白いですね。同行者 (”なろう”読み) とちょっとはしゃぎました。
とにかく、今、私が確かに言える事は 「bob先生の描くアメリアさん超かわいい」 という事です。 (『誰にでもできる影から助ける魔王討伐』の話です)
もう本当可愛い。
もっと描いて頂きたい。続刊もアメリアさんのために買います。

それはさておき、カクヨムで今年読んだ作品の中で面白かったアレコレの感想を放出していく記事、第二弾です。
今回も、すべての内容はあくまで私の個人的な趣味嗜好に基づくなんとかかんとかである事をご了承下さい。
また基本的には一定水準以上 (具体的には「ウォオー面白えー!けど語る相手がいねー友達いねーわけじゃねーけど!」という気持ちになるくらいに) 面白かった作品についての感想だけを書いていくので、たとえ不満気な感想であったとしてもまず大前提として楽しんでいたのである、という事を先に明記しておきます。
ではさっそく。

郵便配達アーリィ&アープ  作者:卯月

異世界ファンタジージャンルですが、スキルとか転生なんかとは無縁です。
イケメンドラゴンと天然系ヒロインが空を駆ける、郵便配達ハートフルファンタジーのお話。

内容がやや乙女チックだったり、子供向けっぽい雰囲気があるため、このジャンルのメインストリームからは外れているのですが、全然そんなの気にならないタイプの方にはサクッと読んでほっこりして欲しい作品。
主人公は手紙にまつわる様々な事件に巻き込まれて、世界には辛いことや悲しい事があるけど、嬉しかったりキレイだったり暖かかったりする事もいっぱいあるんだ、っていう感じです。
子供の頃、図書館にあるファンタジー児童文学を読みあさった経験がある人は、この作品を読むと割とノスタルジックな気持ちになるかと思います。
そういう味があって、良い。


つまり、どの話から読んでも大丈夫なストーリー  作者:毛賀不可思議

異世界ファンタジージャンルですが、なんか何だ?現代SF (すこしふしぎ) 短編集。

洒落が効いていて、ちょっと気取っているけど作者のドヤ顔が透けてくる程でもなく、なんか懐かしいショートショートの風情がありながらも現代風の言い回しがハマッてて、笑いつつオチも良い感じに脱力できる。
そんな感じの……何だ?なんか、何だ?とにかくイカしたSF (すこしふしぎ) なショートショートです。
とにかく上手い。
短い中で完璧にまとまっているので、ショートショートが読みたい方には強くオススメしたいです。作者さんにはもっと続けて欲しい。


宿屋の主人だが最近の勇者はマナーが悪い  作者:麓清

異世界ファンタジージャンルですが、転生とかはありません。冒険者ギルドはある。
ダンジョン最寄りの宿屋のおやじが主人公の、ファンタジー接客業物語

日々訪れる変わった客や困った客にどうにかこうにか対処していきます。
いわゆる、お約束的なファンタジー世界の裏方を描く系。
読み終わった直後にめちゃくちゃ面白い!と、思った訳ではなかったのですが、後から 「あれ面白かったな……」 と、効いてきた感じ。

オチの爽やかさが非常に良いんです。
なんだろうな……なんかこう、延々と続けられるタイプのファンタジー日常物で、なおかつ主人公がおやじで、どうオチをつけるかと思ったら……こうかぁ……そうかぁ、そう来るかぁ……っていう感じで凄く良いんですよ。
全体的には誰でも楽しめる内容かと思うのですが、オチは大人向けです。おやじなのに、キラキラしてやがる。
詳細は伏す。


365日の冒険者日記  作者:荒木シオン

異世界ファンタジージャンルですが、転生とかはありません。
……っていう文言を最早コピペしているのですが。まあいいや。
冒険者ギルドはある。

駆け出し冒険者の女の子が、毎日日記 (おこづかい帳) をつけていく話です。
あのですね、日記の最後にですね、毎回その日の収支が書いてあるんですよ。
所持金にギルドからの依頼の報酬と、獲得した素材の売値を足して、宿代・たまに装備代を引く。宿は良い感じだったとか、ご飯が美味しかったとか、ベッドが固かったとか。そういう感じで
これが実に良いんです……。

ゆるーく、ゆるーく冒険していって、たまに仲間が増えたり、時々別れたり、うまくいったりいかなかったり、良い宿に泊まって美味しいご飯を食べる事にただ幸福を見出したり、そういうおだやかな起伏を繰り返していく短篇集です。
たまに登場人物が増えたりするので、そういうところだけは続けて読みたいかも知れませんが、それ以外は割とどこから読んでも大丈夫な感じです。ただ、最初だけは1話から順番に読むと、より雰囲気にひたれる気がします。


さらにつづく

疲れて来たので中断します。
あと、横浜駅SF物理板読みます。

続きは日付変更後か来年にでも。

2016年 カクヨムの面白かった作品たち-感想その1 (コンビニ夜勤・一級死亡フラグ・ロジスティクス)

久々に「90日以上更新していない~」を出してしまいましたね。
忙しかったと言えば忙しかったのですが、それよりも日々の疲労に負けていたり、ゲームにかまけていたりした気がします。

さて、このブログでは「カクヨムで読んでみたら面白かった」シリーズとしてweb小説の感想をいくつか書き散らしてきましたが、ネタがたまりにたまってしまったので今年度決算版みたいな感じでまとめて放出します。

以後の内容は基本的に、私が「ウッヒョォー面白ぇー!!!」とか思ったものの、その感想を誰かと語り合う術を持たなかったため私の心のなかに貯めこまれていた何か、という感じの感想です。面白くなかった作品についてはいちいち書きません。また、すべての内容はあくまで私個人の勢い任せの感想です。が、これから挙げる作品はまず、すべて面白かったんだ、という事を先に明記しておきます。
カクヨムオンリーかどうかは知りません。では、開始します。

コンビニで夜勤バイトを始めまして。  作者:天野 アタル

ラージャンルから久々の佳作。
ヤバい (当然、霊的な意味で) コンビニで夜勤のバイトをはじめた主人公に振りかかる様々なトラブルと、そこに勤める面白い人たちの話。

無難な基本設定を、ちゃんとやり通してくれているのがありがたい。心底唸ってしまうような内容ではないものの、全体的にうまい感じにまとまっていて、サブキャラの皆さんがそこそこに面白いのでサクサク読めてスルッと楽しめる。ライトノベル版「夏目友人帳」みたいな感じで好き。

個人的に、ホラージャンルにおいて (主に巧拙の拙が原因の) 不快感を感じなかった作品、というのはそれだけで貴重な気がするので、とても印象に残っています。



王子様は一級死亡フラグ建築士 ~城からパクってきた銀のスプーンが黒く変色した件~  作者:藤原ゴンザレス

ミステリージャンルですが、異世界転生ファンタジー。
というか異世界転生ファンタジーのフォーマットを使いつつ、基本的にはミステリーかサスペンス。
異世界で王子として第二の生を受けた主人公が暗殺されかけたところから物語が始まり、そもそも主人公は何故暗殺されなくてはいけないのか?誰がそれを仕組んだのか?関係者たちにはどういうつながりがあるのか?を追求していく話。

読み始めは 「何だこれ、ウザいな……」 という感じなのですが、ちょっと進むと急に面白くなってきて、後はノンストップで読みきれる。
主人公には、王族として生まれた事と子供ながらに頭の中身がオッサンな事以外にはいわゆるチート能力的な物はない。超軽い文章とデフォルメされた政治的駆け引きのために、ふざけた感じがしつつも、話の大筋としてはファンタジー世界の民族問題等に起因して複雑に絡み合う登場人物達の思惑……みたいなところを楽しめます。
登場人物達の思惑を明らかにしていくうえで、関わる主要キャラが皆面白いのがとても楽しかったポイントでした。
葉っぱ一枚あればいい。



鋼鉄のロジスティクス  作者:三島千廣

異世界ファンタジージャンルですが、特に誰も転生してきません。
戦争の最中、最前線を支える兵糧管理に重点を置きまくる話。

軍のエリートコースから外れてしまって倉庫整理に明け暮れていた主人公が、旧友からの要請を受けて大戦の物資管理を一手に担うようになり、疎かにされてきた補給の概念をバキバキに鍛え直して戦争に勝つ……アツいです。
裏方に徹する系の話が好きな人には、強めにおすすめしたい作品。
全12話で完結、と短くまとまっていてサクッと読めて面白い、というのは読み手にとって非常に有り難く、また作者の技量の高さがなせるワザなのですが、せっかくこういうテーマを扱うのであればもう、誰が得するんだっていうレベルでみっちりこってりと細かい話を埋めていってくれても良いんですよぉ。なんかこう、もっとジリジリと迫ったり迫られたりするような苦難があっても良いんですよぉ。と、思います。書く労力に見合った評価が得られるかは別ですが……。

あ、ただしヒロイン (?) がウザすぎる点は人を選ぶかも知れません。
個人的にはあまり好きなヒロインではない。



つづく

本当は一気に放出するつもりだったのですが、力尽きました。
続きはまた夜か明日か年明けにでも。

じゃがいも警察との死闘 - こちら魔物の国、中央銀行総裁室でございます。

最近では、忙しさにかまけて現実逃避をサボッておりました。
久々の、カクヨムで読んでみたらすげえ面白かったんだけどこの面白さを伝える相手が居ないのでとりあえずブログに書いてみた……略して 「カクヨムで読んでみた」 シリーズです。
タイトルは目下模索中です。


一応、最近読んでなかった理由があるにはあるんです。
各ジャンルのランキングのかなり深いところまで読んでしまい、派生して色々と手を付けてはみたものの、途中から面白かった:面白くなかったの比率が後者に寄ってきてしまい、労力と得られる快楽が見合わなくなってきたのです。で、ランキングが入れ替わるくらいまではしばらく別にカクヨム見なくていいかな、と。思っておりました。

今のところ、SFと現代アクションカテゴリでは (1~2ヶ月前のランキングと比べて) 結構作品が入れ替わっているようなので、もう暫く読んでみようかなと思っております。
個人的な感想ですが、現代ドラマカテゴリは良く言えば頓智が効きすぎ、悪く言えば奇を衒いすぎでそんなに楽しい印象がありません。あとホラーはなんかもっと頑張って欲しい。あくまで個人的なアレですが。

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