モカジャバをジャバジャバ

世間の出来事のうちのごく一部について、周回遅れで書くブログです。基本的にはゲームのブログではあります。

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基本的にはネタバレを気にしていませんので、その辺りが気になる方の閲覧はお勧めいたしかねます。
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2016年 カクヨムの面白かった作品たち-感想その3 (にごろ・砂漠の星・ユニバース・死者の手)

あけましておめでとうございます。

全国の小梅Pの皆様におかれましては、昨年下半期よりデレステでフェス限幸子登場、間髪入れずに次の月末で限定輝子と来て、完全に限定小梅ちゃんの流れの中、いつ来るかいつ来るかと予断を許さぬ年明けを迎えられた方も多いかと思われますが、いよいよフェスでも来ませんでしたね!キャラ的に年始には絡まないと思ってはいましたが、ここまで来ないとどうしましょうか!どうなりますでしょうか!

白坂小梅ちゃんの、キャラ的な話をしますと四季のいつでも登場できるキャラではなくて

 怪談・肝試し・浴衣 ([納涼浴衣娘]の実績あり)
 ハロウィン ([ハロウィンナイトメア]は言わずもがな)
 雪の妖精・雪山殺人事件 ([ホワイトナイトメア]の実績あり。[オルゴールの小箱]も冬系統)
 → ???

という感じで 「春」 という季節とは縁の薄い子だと思っておりますしこれはプロデューサー諸氏におかれましてもほぼ共通のイメージとして定着しているかと思われます。昨年のモバにおける [ステップバイステップ] で見せてくれた、これまでのインドア低体力系のイメージを逆手に取った、屋外での体操着姿のような新境地という発想もアリなので予想外の姿というのも大変素敵かとは思いますが、やはり春に小梅ちゃんの限定がぶち込まれるイメージは薄い。むしろもっと春にふさわしい子がいっぱい居るのでそちらを出して頂きたい。

となると、勝負はこの冬。
3月を春とするか冬とするかは難しいところですが、12月~2月の3ヶ月を冬として扱うものとして今月末か来月末に限定小梅ちゃんが来るというのはほぼ既定路線と思って間違いないんじゃないでしょうか、どうでしょうか。
ここまで限定SSRの機運が高まりつつもまだ来ないっていうのはモバの [ツナガルウワサ] とのインターバルを取ってるんでしょうか。私はTBS参戦しませんでしたが、モバの小梅Pの皆様本当にお疲れ様でした。[ツナガルウワサ]はなんかもう最高過ぎる。本当。一種のマイルストーン
そもそももう既定路線とかなんとか言ってますが、2周目恒常という可能性もあるのでそこいらへんどうなんでしょうか?!
できれば3月のフェスで来てくれると副業の賞与状況や入手難度を鑑みて一番ありがたいんですけど、難しいでしょうか?!Paのフェス限は海外ロケで統一されているようですが、Coは路線が定まってないのでちょっと分かんないんですけどできれば月末限定は勘弁願いたいです!!!

あと、そろそろ 「Lunatic Show」 のイベント化も来ると思うんですが、デレステのイベントは金かからないのでガシャと被ったり続いたりしても大丈夫です。モバなら死ぬ。


平素、ブログでデレステの話をしない癖に、なんか急にすみません。


それでは、去年に続き 「カクヨムで読んでみたらすげえ面白かった」 の感想にはいります。
こうして感想が年をまたぐことは当初から予見されておりましたので、記事のタイトルは「今年読んだ~」ではなく「2016年~」とさせて頂いておりました。予想通りだ。良くも悪くも。


にごろあまた  作者:二五六九

割となんでもありのSF短編集と見せかけた、SF中編です。
超巨大データベースにごろあまたが提供する、未来の断片映像がなんやかんやで一つに繋がって現在に至る話。

ネタバレなしで感想を書くのが難しかったので、話の大体の重要ポイントにざっくりと触れていきますが、「未来と見せかけて過去でした」「データをいっぱい集めたら何か凄い事ができるようになりました」「実は色々繋がってました」という、それぞれの要素は目新しいものではありません。しかし、どれもきちんと書かれている。
そして、読みやすい。
作中で起こっている出来事は全て特異で、現代の技術では難しくて、色々な理論や技術史に乗っかってできているのですが、話としてはあくまで平易な言葉、平易な体験として語られているのでお話としてとても読みやすい。
そして、それらが全てがうまい具合に繋がっていく様とエンディングは見事です。
とても楽しい。

あと全体的に、人間ラブ、人生ラブな感じが貫かれているのがまた良いです。癒される。こういうSFがあっても良い。
個人的には 「故人、GO」 が特に好きです。
露骨にポケモンGOで、なおかつちょっと新海誠っぽい感じがとても上手いので、もうドッカンドッカンですよ。なんていうか、分かっていても強制的に涙腺に来る感じがずるい。強い。


砂漠の星 郵便飛行機乗り  作者:降瀬さとる

現代ファンタジージャンルですが、どっちかというと転生とかしてこない感じの異世界ファンタジー、または冒険モノ。
空軍を退き、郵便物の空輸を生業とするようになった主人公が、或る日珍しく自分宛の郵便物を受け取ったところから陰謀や歴史の渦に巻き込まれていく話。

なんといいますか、とにかく素晴らしい。
体裁的にはツンデレとか鈍感とかハーレムとか異世界転生とかいうフォーマットが出来上がる以前のライトノベル、といった感じ。こういうファンタジーがあってくれても良い。主流になる必要はないけど末永く生き残って欲しい。

私は基本的に、80~100話を超える・または100話に届きそうなペースの長編web小説を読まないのですが (戦記モノを除く) 、これは例外です。だって面白いし飽きないんですよ。様々な謎が少しずつ明らかになっていって、新しい仲間が増え、敵も増え、メンバーが入れ替わり、また新しい課題が発生しつつも、常に最初の目的に向かって前進し続けるストーリーはまさに王道。
そこにロマンと良いキャラと、良い感じの世界設定が盛ってあればこれはもう、一気に読むしかないでしょう。

ファンタジーと見せかけて、SF要素が絡んでくるのも好きです。
終盤ちょっとダレてくる感じもあるのですが、それを補って余りある、全体の圧倒的なパワーでひたすら読ませてくれます。超楽しい。


ユニバース  作者:黒楠孝

SFジャンルにおける、社会派の尖兵。
なんというかすみません、どういう話かがまだうまく書けません。

個人的に今、書籍化して欲しい作品No.1です。
これは文庫とかで持ち歩いて、昼休みや通勤時間にじっくり読みたい。三回くらい。あと休日に読むものではない。

この作品は何というか、今までお前どこに隠れてたの?え?なんでこんなトコに居るの?こんな所で遭遇するとは思ってもみなかったんだけど、大丈夫?みたいな作品です。ゴリゴリの社会派SFです。
伊藤計劃とか、初期の円城塔が好きな人にはとりあえず読んで頂きたい。
ただ、伊藤計劃ほどエンタメ成分はないのでそこのところはご注意頂きたい。最低でも初期の円城塔作品を1~2冊は読みきれるだけの忍耐力が必要です。

とりあえず大森氏の書評をつけて*1SF者の眼前に展開してやればじわじわと評価を獲得し、いつの間にかしれっと黒楠孝の名前がSF棚に並ぶようになると思うんですがどうでしょうか。とりあえず、とりあえず出版しませんか角川さん。



死者の手  作者:直さらだ

異世界ファンタジージャンルですが例によって転生とかは関係ありません。
人が死なない世界で、死んでしまう主人公が、人を殺す権能とかを巡って戦い続ける話。

ちょっぴりスチームパンク風味で、時々学園モノで、基本的には特殊部隊。そんな感じの塩梅です。
あと、各話タイトルがガンダムX方式。
タイトルを見ると非常に軽そうな雰囲気があるのですが、実際は軽くスチームパンク&軽くディストピア風の世界観や割としっかりした文体、スリリングな展開の連続のために陰鬱かつ、シリアスな内容で悲壮感も漂っています。個人的には各話タイトルで存しているんじゃないかと思いすらしますが、もしかするとこのほうがとっつきやすいのかも知れません。
人類が原因不明の不死性を獲得している中で、 (最初は) 主人公だけコンティニュー不能なのでそれだけで否が応でも緊張感出ますよね。周りは皆 「やっべー怪我しちゃったよーとりあえず死んどくか。死んで復活すれば元通りだし」 っていう考えな中ですから。うまい。
世界観がしっかりしていて、話も緩急ありつつ基本的にはシリアスに進み、良い味出してるキャラがちゃんと活躍して、全体的にうまい。

こういう流れで他の作品の名前を出すべきではないのかも知れませんが、カクヨムで言うと 「蒼穹のアルトシエル」 とかお好きな方は、この作品も楽しめる気がします。



おわり

2016年末からちんたらと投下してきた、カクヨムで読んでみたら面白かった作品たちの感想ですが、ここらで一区切りとさせて頂きます。
閲覧履歴とフォローを見る限り、これでほぼ全部吐き出しきったと思うのですが、まだ何かあったような、なかったような……。また思い出したらしれっと感想を書くかと思います。順序などはどうでも良い。

そんな訳で2017年も白坂小梅を宜しくお願い致します。
スカウトチケットで誰をお迎えするか迷っているプロデューサーがこのブログに辿り着く可能性は限りなくゼロに近いと思いますが、もしそんな方が居られたら小梅ちゃんのお迎えをご一考下さい。

*1:「とりあえず『大森望絶賛』と書いておけば一部のSF者に対する希求力があがる」みたいな話をどこかで見かけた気がするんですがどこだったか