モバマスアニメ最終話を前にMaison book girlに震えあがる
最近ロードラの記事が軽く拡散されているようなので、この機に乗じてロードラの話でもしようかと思ったんですがアイドルの話をします。
さて、今週でモバマスアニメが終わってしまうかと思うと、日に五回くらいは憂鬱になる。そんな一週間を過ごしましたが今は穏やかな気持ちで最終話を待とうという境地です。小梅ちゃんが動いて喋るところを何度も観れた奇跡を噛み締めています。
そんな時に、何かこうとんでもない物にぶち当たりました。
Maison book girl、凄い。
ヤバい。
例によって、地下室TIMESの記事で彼女らの存在を知った訳ですが、何でしょうねこれ。凄い衝撃です。basement-times.com
まず曲が格好いい。
アンビエント?エレクトロなんとか?
そういう何か、とにかく 「アイドル」 って言われてもピンと来ないくらい格好いい。
School Food Punishmentが大好きな私の琴線にゴリゴリ来る。
でも、歌い始めるとアイドル特有のちょっと力が抜ける感じのこう、上手じゃない感じ。でも不快じゃない。何だこれ。
そして歌詞がヤバい。
何も知らないままで、
失った
声は変わってしまった
見たくない見たくない見たくない見たくない
これ以上
知りたくなかった 美しい記憶を笑って
終わりを分かってた 汚れた結末、 気付いて
許さない許さない許さない許さない
許さない
何だこれ。
何なんだこれ。
人生のある時期に椎名林檎とCoccoを経てしまった人間が一生患う一種の病を蒸し返すようなアレがあります。
むしろこれは、それこそ (昔の) 椎名林檎とか、内村友美とかが嫌なことのあった日の午前四時くらいに歌唱力の全てをつぎ込んで歌うべき内容なんじゃないだろうか?
それを、何かよく分かってない顔で、よく分かってないトーンでアイドルの皆さんがぺらぺらっと歌っちゃってる。
そのおかげで情感とかがすっぽ抜けて謎の無機質感が出つつ、若い女の子特有のお人形さんっぽさと妙にマッチしてしっくり来る。何だこれ。何だこの質感。
でもこれは何かそういうアレなんだな、やべえ。って思って理解しはじめた気になった所で 「ふふふふんふふふふん 知らない」 って突き放しに来るのはもう最高です。たまんない。
可愛い女の子が、ふとした瞬間に理解不能で絶対に対話の成立しない生き物だという事を実感させられ、嫌われている訳ではないのに突き放される感じってあるじゃないですか。ある……ありますよね?あの感じって凄くゾクッとするじゃないですか。 「知らない」 って薄ら笑いで言われたら、堕ちますよ。震えあがりますよ。
www.youtube.com
そしてこんな妙ちきりんでマニアックな音楽性で、可愛い路線でもなく、特殊な趣味嗜好に訴えかけては来るものの応援したり応援されたりしたい感じのしないアイドルなのに、おじさん&お兄さんが一生懸命コールしたり踊ったりしてるライブ。もう訳が分からない。
例えるならば、前後から同時に声をかけられたコカトリスのような混乱を来しました。凄く混乱しました。今もまだ混乱していて、やたら喉が乾きます。そしてこの混乱は何だかちょっと心地の良いショックでした。
凄く言葉に出来ない。とにかく何かヤバい。
私は長らく、アイドルという物に全く理解を示さず生きてきました。
ところがここ数年、アイマスを通じてアイドルというコンテンツの楽しみ方が大分理解できてきたように思います。
そんな訳なので、友人がカレー食いながら 「CDのAKB商法はやっぱりクソなんじゃないか」 と言い出したら 「アレはCDという仮想通貨を通してアイドルにお金を渡しているんだよ。アイドルにお金を払いたいんだよ」 等と返せるようにはなった訳です。
何となくアイドルって物を分かった気になっていたんです。
ところがどっこい。
全然分かってなかった。
アイドルは日進月歩で想像の斜め上に向かって爆走していた。
アイドルヤバい。
Maison book girlヤバい。
CD買いに行っちゃうかも。