読み終わった本を片付けながら2014年を振り返る
「大掃除」 のクエストは明日いっぱいまで受諾可能、明日夜からは「二年参り」のクエストが発生し、二年参りクエストは日付が変わった時点で 「初詣」 クエストに変更されて報告可能な状態になります。大掃除クエの進行度が70%くらいで止まってしまっているので何とかせねば。
私はいわゆる積読はやらない方なのですが、読み終わった本はそこいら辺にぽんぽん積みます。つまり、大掃除とは今年一年読んだ (その後散らかしたままの) 本を片付ける事に他ならない訳です。
そんな訳で、今年読んだ本を振り返りつつ、2014年の楽しかった思い出をこしらえようかと思います。
(去年の記事はこちら)
復刊がアツかった2014年
とはいえ今年、あまりピンと来る話も無いんですよね。
去年は酉島伝法が強烈すぎて、もう 「皆勤の徒」 1冊で一年の総括が出来るくらいだったんですが。まあそもそも、酉島伝法クラスの爆弾が毎年投下されていたら今頃日本は大変な事になっているでしょうので、そこいら辺を思うと仕方無い。
そんな、個人的には特に面白い本との出会いが無かった2014年でしたが、そうなってしまった理由はひとえに私が復刊モノばかり読んでいたあたりにあるかと思われます。
先ほど本棚に突っ込み終えた本を見てみますと、柴田錬三郎の 「幽霊紳士/異常物語」 、連城三紀彦 「夜よ鼠たちのために」 、渡辺温 「アンドロギュノスの裔」 、そしてヒラリー・ウォー 「失踪当時の服装は」 等等……。どれも非常に面白く、いわゆる珠玉の名作ではありましたが私にとっては既読の作品とそうでない物が半々くらいでしたし、今年読んだ面白い本、と言うにはなんか違う気がします。
古典シリーズの中で一番楽しんだのは 「失踪当時の服装は」 ですかね。
今年、読めて良かった一冊です。
久々に脳汁出ました。
延々と続くキャメロンとフォードによる嫌味の応酬が、お互いの妙な信頼関係の上に成り立っている様子をじわじわアピールしてくるのもなんともにくいですし、何より遅々として進まない捜査が一気に進展する時の爽快感。そしてそれがまた行き詰まるまでの時間配分が実に見事。警察物にありがちな、汚職とか縄張り争いとか出世の話でグダグダとストーリーの足を引っ張る展開が無いのも素晴らしい。最後の最後でタイトルに戻ってくるあたりなどもう、非の打ち所も無い。ラストに向けての穏やかな加速の仕方は、宮部みゆきの 「スナーク狩り」 を思い出しました。
半年に一度くらいで行く老舗でほんの少しだけ値段のとんかつ屋の、ヒレカツではなく普通のとんかつのような味わい。
名作です。
- 作者: ヒラリー・ウォー,法村里絵
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2014/11/28
- メディア: 文庫
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何故か延々と円城塔
そういえば今年は、何故か延々と円城塔を読んでいた時期がありました。
既に読んだ物、そうでない物含めてとにかく刊行順に。
今年、去年のように自棄になって妙な本に走って文句を言ったりていないのは、円城さんで 「変な本」 はおなかいっぱいだったからかも知れません。円城さん凄い。
円城さんについては、特に今更語るべき事も無いですしそもそも最初から語られるべき存在でも無いように思うので、特に感想はありません。
2014年を振り返って
つまるところ、ずっとBanishedやってました。
それ以上でもそれ以下でも無いですね。