モカジャバをジャバジャバ

世間の出来事のうちのごく一部について、周回遅れで書くブログです。基本的にはゲームのブログではあります。

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Wake Up Girls!に対する個人的なヘイトが止まらない (2014年冬アニメの感想)

アイドルをモチーフにしたアニメとか、ゲームとか、色々あります。
アイカツおじさん、ラブライバー、アイマスP、グリマスP、モバマスP。
あと、けいおんも?
何かまあとにかく色々あって、様々な歴史があって、それぞれ特濃のファンが居て、それぞれのコンテンツを買い支えている自負を負っていたりもする訳です。
そんなご時世で今季アニメ枠に登場した 「Wake Up Girls!
私はこいつをどう観れば良いのか分かりません。

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※「単純に ”Wake Up Girls!” 1話と2話の感想が読んでみたいだけなんだけど……という方は
一番下まで飛ばしてください


憎しみの根源について考える

ぶっちゃけ ”Wake Up Girls!” の第一印象は最悪でした。
はじめてWake Up Girls!を知ったのは、電車の中吊り広告で、だったかな。
まあ、思いました。モバマスのパクリかよ、と。

去る2013年末に公開されたモバマスPVのキャラデザに、奇しくもWake Up Girls!のキャラデザの方向性が似ていたように思えたんです。あくまで、そんな気がしただけかも知れませんが。

一応私はモバマスPなのですが、モバマスのPV公開。
これは大事件でした。
それと同時に、感動的な出来事でした。

これまで、色んなアイドルが (ゲーム内で) 新しい出番を獲得する度に一喜一憂してきましたが、アニメPV、もしかしたらアニメ放映、となればこれはもう、これまでのどんな出番よりも大きい舞台です。大出世です。クリスマスとか正月とか全部放り出して真っ先に祝うべき大事態です。
ついにここまで来たか、と、ちょっぴり涙ぐみました。

そんな矢先に、Wake Up Girls!の広告は私の目の前にぶら下がっていたのです。
ガンのひとつも飛ばさいでか。

プライドの所在について考える

さて、見方を変えれば。自分の好きなものと似たような (と思われる) コンテンツが新しくはじまる、のであればそれをただ喜んで享受すれば良いのではないかとも思えます。

モバマスのあの子が可愛い。WUGのこの子が可愛い。どっちも可愛い。可愛い子いっぱい、幸せ。
そんな風に思えれば良いのかも知れません。

でも無理でした。
それは、小梅ちゃん。アイドルたちに思い入れがあるから。
そして多分、これまでモバマスやってきたから。

モバマスやってきた、というのは課金の歴史でもあります。
はっきり言って私はモバマスPとしては相当にヌルい部類です。課金兵とか呼ばれたような方々ではありませんし、イベントも滅多に走らない。ログインすらしてない期間も結構あります。
それでも、何か忸怩たる思いが湧き上がってしまったんです。

もちろん、金だけの問題ではありません。これまでのアイドルたちとの思い出が不可侵なものであるからとか、何か色々そういうのもあると思います。
ですが、もしも自分がただpixivで二次創作を見て楽しんでいるだけの層であれば 「おっまた何か可愛い子?のいっぱい出るアニメっぽい?」 とか思って喜べたかも知れません。
私は思えませんでしたが。

ヘイトの在処について考える

とはいえ別にWake Up Girls!についても、中吊り広告を見て以来腹の中で怒りを煮詰めていたなんて事はありません。確かに広告を見た時は 「微妙な気分」 くらいにはなりましたが、その後、今日までその存在すら忘れていました。

で、今日。
Wake Up Girls!を2話まで観ました。
全く冷静な気分で観れません。
先入観の塊と化した自分をクッ……力が抑えきれない。
観終わって今もまだ、様々な負の感情が芽生えては消えてを繰り返しています。

できる事なら、何かもうとにかくWake Up Girls!をディスってしまいたい。そうも思うのですがただ、ディスるような作品なのかどうか?と考えてみると別にそういう訳でも無いような気がしてきます。
このモヤモヤした気持ちを一体どこへぶつければいいのか分からない。

しかも、Wake Up Girls!は怖いです。

現在、Wake Up Girls!に対する評価は芳しくありません。
作画とか、ストーリーとか、その他色々。
その評価を、いずれ、1~2年以内に放映されるであろう (と思われる) モバマスアニメへの未来での評価と重ねてしまいます。

まだ放映が決まってもいないアニメの評価を勝手に妄想して勝手に凹んでいるのですから、これは完全にただの被害妄想です。何言ってんだお前って感じです。
被害妄想転じて 「WUGがつまんねーからモバマスアニメまで立場が危うくなってんだろうが」 とかイチャモンつけたくなりますがそもそもモバマスアニメ始まって無いし多分別に危うくもなってない、というかWUGってそんなにつまんないのか?もう何がなんだか分かりません。

そういったしょーもない葛藤の諸々を一言でまとめると 「ヘイト」 になるかと思います。

”新しい切り口” という免罪符でどこまでを赦すべきなのか

Wake Up Girls!の展開は滅茶苦茶斬新だと思います。
アイドル可愛い、女の子可愛い、笑顔でハッピー。に、ならない。

登場する女の子たちは、ステージでは最低限のファンサービスを何とかがんばってみようとするけど、画面のこちら側の視聴者には全然サービスしてくれない。スケベなおっさん達は不快感を煽りまくるが、もし自分が始めて見るアイドルに 「ねーちゃん良いケツしてんな、おっぱいもデカイな」 と頭のなかで考えたとしたらそれは、あのおっさん達と何が違うというのだろうか。何も違わないし、多分自分が初見のアイドルさんに抱く感想といえばその程度だろう。おっさん達は悪ではないし、それどころか極めてリアルだ。

金がない、仕事がない、コネも立場も無いうえに頭も使えなくて今の所なんの役にも立っていないダメ社員は悪い大人に騙される。
メイド喫茶の子が直面したように、世間は優しくなんてない。褒められない。仲間内も、目立った問題が発生していないだけでそんなに上手く行ってない。全体的に歯車がかみ合わない。東京は遠い。

そういう切り口のアイドルアニメがあっても良いとは思います。
そういう視点は、面白いと思う。
でも、エンターテイメントとしての楽しさは今のところこの作品には特に無い。

キャラ毎の事があんまり分からない。
「私がメイド喫茶でバイトしてるのは知ってると思いますけど~」 「いや、知らないけど」
視聴者の立場はこんな感じ。メイド喫茶どころか、誰も全然分からない。多分、彼女たちもお互いの事をよく分かってない。元トップアイドルっぽい子が居て、それだけ。それ以上の事は作中人物も多分全然分かってない。なんか事情を知ってる友達が居るっぽいけどその友達との関係もまあイマイチ分かんないけど多分そんな感じ、という事でメンバー内で納得してる。っぽい。
いずれ視聴者にもその辺の事が分かってくると同時に、作中人物内の絆が深まって行ったりしてそれと共に感情移入できるようになったりするのかも知れない。
(その辺の話は劇場版でやったからアニメ本編ではやらないよ!……なんて事は無いと思いたい)

その辺りの展開がこれからの面白い所なのかも知れないし、それはちょっと観てみたいような気もする。
でも、彼女たちのことをもっと知りたい!とは別に思わなかったし、これからの展開が楽しみです!頑張れアイドル達、名前分かんないけど!とも別に思わなかった。あくまで、これからそういう展開があるかも知れないし、あったら面白いかもなぁ、程度。

それでいいのか、と。

切り口は新しい。でもエンタメとしての楽しさもあんまり無い、展開的にもそこまで興味を惹かれない、キャラがめっちゃ可愛いとか作画スゲーって話かっていうと別にそういう事でもない。これから面白くなるかも知れない要素はあるにはある。
これで、作品としてOKなのかどうなのか
どうなんだ。マジで。

ダメなんじゃないのか?

見るべきなのかなあ、劇場版……。

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